最新の科学ってどんなだろう?
日常生活でこんなことをふと考えたこと、あると思います。そこで本日はそのような疑問に一つの答えを示してくれる新書シリーズ「BLUE BACKS」を紹介します。
自然科学・科学技術に少しでも興味がある方は書店やネットでBLUE BACKSを探してみましょう。本新書シリーズは科学に興味がある貴方の新しい扉を開ける一助になるはずです。
「BLUE BACKS」とは
「BLUE BACKS」(ブルーバックス)とは、講談社が刊行しているおもしろくて深い科学のテーマを正確かつ明快に紹介する新書シリーズです。
その歴史はかなり古いものであり、1963年に創刊されました。本記事を執筆している2023年現在でちょうど60周年の節目を迎えています。また約2240ほどのタイトルを出版しており、一例としてコーヒーについて深堀されている「コーヒーの科学」というタイトルや、体内に存在する時間の正体に切り込んだ「時計遺伝子」といったタイトルが出版されています。
深く、詳しく理解すれば、コーヒーはもっとおいしくなる!コーヒーを科学の視点で徹底分析した本書を読んだあなたは自分好みのコーヒーを淹れることができること間違いなし!
講談社 コーヒーの科学 表紙裏面より引用・要約
生体時計とは何か?生体リズムはどのように生まれるのか?体内における生理現象のほとんどは時計遺伝子によって司られていた?生体リズム研究の第一人者が分子レベルでの減少と人間の生活との関係を解説。
講談社 時計遺伝子 表紙裏面より引用・要約
上に記載した2タイトルの他にもさまざまな「科学」を取り扱っています。
また、BLUE BACKS公式ホームページでは日々記事が更新されており、その内容はBLUE BACKSタイトルの要約・紹介がされています。本書裏面に記載されたものと比較しても文量が多く、図などを使用した分かりやすさと簡潔さが魅力です。インターネットを用いて本の内容をより深くさらうことのできるため、他出版社と比較しても特徴といってよいでしょう。
「BLUE BACKS」の魅力
ここから先は、私あいてぃ~が考える「BLUE BACKS」の魅力についてまとめていきます。
「BLUE BACKS」の魅力はズバリ以下3点です。
- とにかくわかりやすい
- 様々なジャンルがある
- 値段が安い
とにかくわかりやすい
とにかくわかりやすいです(笑)大事なことなので何度でも言います。
皆さん、科学と聞くとどのような印象をお持ちでしょうか?現代ではテレビやインターネットが普及しており、科学というジャンルを様々な魅力を持って発信する方が大勢いらっしゃるので、一昔前ほどとっつきにくさが少ないとは思います。
一方、創刊当初は現代ほどインターネットが普及していません。また、大学という学術機関も今ほど身近ではなかったと考えます。同時に科学に対してどこか難しくてとっつきにくいといったネガティブなイメージがついていたのではないでしょうか。
「BLUE BACKS」は、科学についてを一般の方向けにわかりやすい解説本シリーズという構想で出発したものです。創刊一作目のタイトルが「人工知能時代」だったそうです。1963年当初に人工知能というテーマで執筆されていたことがすでに驚きですが、本書はコンピュータが電子計算機と呼ばれていた当初にそれを人工知能と置き換えて将来社会に与えうる影響をまとめた内容となっているそうです。現代ではAIという形で人工知能が生活に大きく関わっていますが、60年も前から現在までの未来を見据えていたことに驚きですね。
話がそれてしまいましたが、60年もの期間、科学という難しそうな内容を分かりやすく届ける、を繰り返し積み上げてきた「BLUE BACKS」はどの本も楽しく科学の世界を覗くことのできる、とにかくわかりやすいシリーズです。
様々なジャンルがある
科学を出発点とした「BLUE BACKS」には、科学の他にも様々なジャンルを取り扱っています。
主に扱っているジャンルは、科学・数学・物理学の3点であると感じます。
上記の通り、理系感を前面に押し出したラインナップではありますが、変化球として科学の仕組みを利用した手品本「子供にウケる科学手品77」や英語のリスニング力向上を科学的に深堀して開設した「英語リスニング科学的上達法」などといった科学を日々の生活に紐付け直接役立てられるようなノウハウ系などもあったりします。
科学に興味はあっても、わかりやすく解説されているとはいっても手を出し渋ってしまうような方でもノウハウ本だと割り切って購入できてしまいそうなよりやさしい内容も取り扱っており、現在では科学を起点に非常に多くのジャンルを取り扱っています。
例として挙げた「コーヒーの科学」は私の趣味がコーヒーであることから購入したものです。様々なジャンルを科学的に解説する「BLUE BACKS」にはきっと貴方の趣味につながる内容があるはずです。
値段が安い
これに関しては新書全体に言えることかもしれません。そもそも新書とは新書判(105×173mm)のサイズの本を指す言葉であり、ハードカバーと比較しても小さいサイズです。サイズの通り値段も安価なものがほとんどであり、その多くが1000円を切るものとなっています。
「BLUE BACKS」は新書の中でもかなり専門性が高く、複雑な化学式やデータなど論文同様の図も多く記載されています。一方専門書は重厚という言葉が似合いすぎるように大きく分厚いものがほとんどです。その値段も万単位のものがほとんどのため一般の方が手を出すには荷が重すぎるのですが、それを1000円で自分の読みたいジャンルに絞って購入することのできるBLUE BACKSはとても良心的な値段設計になっていると言えるでしょう。
まとめ
本稿では「BLUE BACKS」について解説しました。
「BLUE BACKS」とは講談社が創刊している科学をわかりやすくをモットーに解説した新書シリーズであり、その特徴3点として、とにかくわかりやすい・様々なジャンルがある・値段が安い、についてまとめました。
日々の何気ない日常にも科学はたくさん詰まっています。その些細な疑問に気付いた貴方は、ぜひ書店やインターネットを用いてBLUE BACKSが出版する新書を一冊手に取ってみてください。
以上です。読者の皆様がより良い本達に出逢えますように。