こんばんは、あいてぃ~です。
現在大学院2年生、機械工学を専攻しています。
今回はそんな私が「機械系からIT系の就職を目指し就職活動を行った理由」について、自身の就職活動を振り返りつつまとめてみました。
最近特に人気のIT業界は、情報系のみならず多くの学生が興味を持っているようです。
機械系でありながらIT業界に舵を切った私の就職活動が参考になりましたら幸いです。
そもそもなぜ機械系に?
内容に入る前に、そもそも論として私が機械系を目指し大学に入学した理由についてまとめます。
私は「モノづくり」に憧れを抱いていました。
理由はいくつか考えられます。父親が工場勤務で車に関わる仕事をしていたこと、技術の授業で糸のこを初めて使った時の感動、日本という国が製造業として強かったという生まれた国の背景などなど。
モノづくりに携わる人生を歩めたら、きっと人生いいものになってくれるだろう。どこかぼやっと、しかし何かしらの確信めいたものを抱き、高校では自然と理系を選択し、大学受験では自然と機械工学の学部を選択していました。
この時までは具体性がなく、ただ「モノづくり」ができたら楽しいだろうなぁくらいの心持だったことを覚えています。
IT業界を目指した理由
しかし、就活のタイミングで私はIT業界に舵を切る判断を下します。私の場合は大学院に入学した後の判断だったため、周りの学生は当然のように機械系の会社への就活を考えていたようで、珍しい部類に入るのではないかと思います。
そもそも就活までは自身の人生について具体性をもって深く考えることはありませんでした。
大学院入学でさえ、なんだかんだ言って進学しといたほうが何となく得だよねという適当な理由と雰囲気でした。
就活の際に具体性を持たせて自己分析を繰り返し、以下大きく3つの理由からITの道に進むことを決意しました。
- 将来ITが必須になっていくだろうという予想
- PCに関する興味・関心があった
- 東京に住んでみたかった
将来ITが必須になっていくだろうという予想
一つ目の理由は、将来ITは必須になっていくだろうという予想、予感があったためです。
現在私たちの身の回りには様々なITにまつわるモノがあふれています。
スマートフォンはもちろん、PCにSNS、ゲーム機や電化製品にも。
最近ではメタバースやAIなど、新しい技術もポンポン考案され実際に形になっています。
私たちの生きる社会に今やITはそれなしでは考えられない時代になったと思いますし、今後もITを中心に社会が回っていくだろうと予感させられますよね。
IT業界に入社することで、ITに関する知見を深めつつお給料を頂ける一石二鳥を享受できる、これを逃す手はないと考えました。
PCに関する興味・関心があった
二つ目の理由は、PCに関する興味・関心があったためです。
私の大学生での大きな買い物の1つにゲーミングPCがあります。アルバイト代を貯め約30万円ほどで本体から周辺機器を揃え、様々なゲームをしたり本ブログの更新を行ったりしています。
ゲーミングPCを購入した理由はズバリゲームがしたかっただけではあるのですが、その他にもPC内にあるパーツや周辺機器等、ざっくりとハードウェアの仕組みに関する興味があり、多種多様なパーツを組み合わせては動作を想定して友人と共有する時間は特に楽しかったのを覚えています。
また、大学入学後に多少タイピングの練習を行い、そこそこのタイプスピードを身に着けています。
私のPCに対する興味を活かすには、当然ながら日常的にPCを業務で利用する仕事が直接的に相性が良いというわけです。
東京に住んでみたかった
三つ目の理由は、東京に住んでみたかった、です。
正直この理由が一番大きかったのかもしれません。
きっかけは高校時代に初めて東京の秋葉原を軽く散策した経験です。
私自身は都会と無縁の人生を歩んでいましたので、周り一帯が高層ビルだらけな東京の街並みに感動した記憶があります。
東京は国ガチャ大当たりな日本でもぶっちぎりで一番栄えている場所、経済・文化がガンガン回る中心であり、日本に住むなら一度その経済的・文化的資本を享受してみたいと日々頭の中にはありました。
また、趣味の1つに音楽ゲームがあり、ゲームセンターに行き筐体を触ることが好きな私にとって筐体数が圧倒的な東京は私にとって天国のような場所です。
しかし機械系の工場は基本的に田舎の何もない場所にポツンがほとんどです。
そこには娯楽は当然、衣食住を支える各種商業施設も数少なく、私にとっては刺激の足りない場所だとつい思ってしまいました。
一方でIT企業は東京にあるビルにオフィスを構え、PC一つでいつでもどこでも仕事ができるわけです。
東京に住みたいという私の希望とIT業界は、極めて相性の良い関係だったわけですね。
以上3つが大まかなIT業界を志望した理由となります。まとめてみると典型的なZ世代の就職活動に対する型にはまったような考え方って感じがしますね,,,
ただ、ITが社会の中心に建っている現状その業界が人気になっているのは自然な流れなのだろうとも思います。
他専攻ならではの就活中苦戦したポイント
ここからは私が就活中に苦戦したポイントを、他専攻ならではの例をいくつか挙げていきます。
業界全体の雰囲気が分からない
一つ目は、IT業界全体の雰囲気が全く分からない状態で就活をスタートすることです。
IT業界と言われると、PCとにらめっこしてプログラミングカタカタなイメージが先行しているかと思います。私自身そう考えていました。
しかし実際はITの中にもさまざまな業種があり、業務自体も顧客と直接やりとりする超上流から完成したシステムをテストする下流まで多くの段階があります。
上流に携わるようになれば、人の管理がメインとなりPCを使用する業務は部下に任せて自身は出張(最近はリモートがほとんどらしい)など、意外にもフィールドワーク的な側面も多いです。
そういったより解像度の高い理解は、畑違いである他専攻の学生には当然ありませんので就職活動を行う中で少しずつ理解していくことになるのです。
ただ、その分説明会に対ししっかり集中して臨むことができたので、あまり心配しなくてもよかったかもしれません。
IT用語を用いた会話についていけない
二つ目は、IT用語を用いた会話についていけないことです。
IT業界には様々な横文字で溢れています。MTG(マジック・ザ・ギャザリング)やOJT(おいしい・日本茶)といった有名どころは何とかなるのですが、ちょっとした専門用語を会話中に挟み込まれると途端に理解が追い付かなくなってしまいます。
情報系の学生は用語そのものを理解していなくても、体系的に情報系全体を学習している背景(諸説あり)から専門用語に対するアンテナが他専攻の私と比べしっかりと立っている印象を受けました。
インターンシップ中の同級生との会話でも私が時々ついていけなくなることがあり、社員さんはともかく同級生でも既に差が付いていることを明確に感じた瞬間でした。
ただ、最近では入社後の教育がしっかりしているIT企業も多く、私自身教育に力を入れている会社選びを行ったためあまり心配はしていませんし、入社後も自学自習が求められる場所であることは自覚しているつもりなので、十分巻き返せるだろうと考えています。
研究についての説明が難しい
三つ目は、研究についての説明が難しいと感じたことです。
通常の就活では、自身の専攻を活かしその分野で活躍している会社に面接を受けるという流れから、面接相手も多少自身の専攻に対し知見を持つことが多いでしょう。
もちろん研究者ではありませんのでそういった配慮は必要ですが、多くの場合研究に関する応対は論文発表会の練習程度の認識で突破できるかと思います。
一方他専攻の面接では相手がそういった専門用語等を全く知らないことも珍しくなく、いちいち用語説明を繰り返していては面接での印象も良くないものになってしまうでしょう。
特に私は院生であったため、役員面接では研究に関する深堀はかなりされた一方で、相手は完全に専門外であるためにかなり大変な時間でした。
ただ考え方を変えると自身のプレゼン力アップのための練習として使えるいい時間だったとも思います。それに同じ機械系でも専門は異なる場合も当然あるでしょうし、これに関しては専攻はあまり関係なかったかもしれません。
以上が他専攻からIT業界を目指す中で苦戦したポイントの例となります。
事実苦戦はしていたのですが、自身の成長に繋がると考えて向き合っていた時間は案外楽しかったですね。余裕を持っていれば案外大したものではないのかもしれません。
所感等
以上が機械系大学生(修士卒予定)がIT業界を目指した理由となります。
私のように他専攻からIT業界を目指してみたい、そう考える誰かの参考として私のパターンについて知ってもらい、自信に繋がっていたら嬉しいです。
これは就職活動全体に言えることですが、自身の興味・関心に沿った就職をするために、自己分析に一番力を入れることが、よりよい結果に結びつく一番のポイントだったと実感しています。
就職活動を控える学生諸君は、自分自身とは何なのか、就職を機に具体性をもって深堀してみることを強くお勧めしておきます。
今回はここまで。
私をサンプルとした就活スケジュールの記事を書きました。
そちらも是非覗いてみてくださいね。