こんばんは、あいてぃ~です。
本日はしがない機械系の大学院生である私の就活終了までの一連の流れをまとめました。
新卒就活を控える学生の方向けとなっております。参考にしていただければ幸いです。
ざっくりデータ⤵
- 地方国立大学院生 機械工学専攻
- 就活開始 2023年5月
- 就活終了 2023年11月
- 内定先 大手子会社SI(従業員数500名程度)
私が機械工学院生でありながらIT業界の就職を考えた理由は以下の記事にてまとめています。
興味のある方は是非こちらものぞいていってください。
それでは本編まいります。
全体のスケジュール
始めに私の就活スケジュール全体を共有します。大体こんな感じ。
2023年5月、当時大学院一年なりたての私は入学直後から就活を意識し始め自己分析を行いました。
それと並行して会社説明会にいくつか参加。始めは超大手が集まる規模の大きなオンライン就活イベントに参加し業界全体の雰囲気を掴むことに時間を使いました。
6月頃から夏のインターンシップ応募受付が始まる会社が多く、ここまでである程度数を絞り狙い撃ち。
8月中旬、大学院の夏休み開始と時期を同じくして夏インターンシップに参加しました。2週間ほど東京で過ごしたのち、早期選考ルートへ。
9月からは一か月ほど一次面接まで空きがあり、そこでは早期選考の対策に時間を使いました。
早期選考では面接回数は実質3回が2週間、最終面接は本社にて社長とお話しさせていただきました。
最終面接終了直後、社長の口から直接合格を言い渡され、晴れて11月中旬に内々定、第一志望の会社であったため就活をそのまま終了しました。
以上が私の就活スケジュールとなります。
就活の第一歩は自己分析
就職活動の第一歩は自己分析となります。これをしなければ自分がどのような企業に勤めたいかはおろか、どのような社会人人生を歩んでいくかが定まらず、憂鬱な社会人生活を送ることとなってしまいます。
自己分析のやり方はいくつかありますが、ここでは私が実践したものをいくつか挙げてみます。
自分の好きなことを書き出す
一番最初はシンプルに「自分の好きなことを書き出すこと」を行いました。
ここで意識したことは、思いついた好きなことは何でも書き出してみることです。
自信の好きをノートに書きだすことはなんだか恥ずかしい感じもしますが、どうせ誰も見ることはありません。
内向的な性格の人ほど苦戦するかと思いますが、自信の好きをさらけ出す練習と思ってやってみましょう。
また、ある程度具体性を持たせることにも注意していました。
就活は自身の人生を考えるチャンスです。これまで何となく自身の人生のかじ取りを行ってきた私にとって、ここまで具体的な将来を考える時間は初めてでした。
具体的な将来を思い浮かべることで、その将来を叶えようと無意識に考えることができるようになります。
面接では思わぬ質問が飛んでくることもありますが、自身の行動に具体的な理由を持たせるトレーニングを積んでおけば、機転を利かせた返答は案外降ってくるものです。
最初は上手く思い浮かばないかと思いますが、少しずつ凝った「私の好きなこと」の一文を書き出せるように意識してペンを取ってみましょう。
例として私が実際に書いたことをまとめてみます。参考までに。
- ラーメン屋をはしごしているときに甘いものが欲しくなってコンビニでお高めのスイーツを買って食べたとき
- 音楽ゲームでボタンの調子が悪い台に当たった際、すぐ店員を呼び出せるシステムが筐体近くに用意されている店舗に遊びに行ったとき
- ゲーミングPCのBTOサイトで様々な構成をあれこれ考え、比較検討したとき
- 競技プログラミングで誰よりも早く灰色の問題を解くことができたとき
- 友人との通話の中で、画面越しでも相手が笑顔になっていると確信できるような面白おかしい言い回しやボケ、ツッコミをできたとき
マインドマップ
二つ目はマインドマップです。こちらは好きなこと書き出し後に行いました。
マインドマップとは連想ゲームのように、中央に一つキーワードを書き込みそこから連想できる言葉を書き出すことを繰り返すことでどんどん枝分かれに大きくしていき、地図のように具現化していく至高の表現方法の1つです。
就活では中央に「私」を置くことになります。そこからテーマをいくつか用意することになるのですが、大抵は「好きなこと」「辛かったこと」「性格」などになるかと思います。
ここまででお気づきかと思いますが、マインドマップを行う前に好きなこと書き出しを別で行うことで、マインドマップ作成の練習も兼ねていたというわけですね。
そして辛かったことは大抵好きなことの逆をイメージしていけば同じ要領で書き出せるかと思います。(好きなことや辛いことの反対は無関心だ論を用いた反論はここでは無視いたします)
ここまでで、自分自身から見た私とはどのような人間か、に対する質問にある程度具体性をもって返答できるようになるかと思います。
友人・家族に「私はどのような人間か」を質問する
三つ目は友人・家族に対し「私とはどのような人間か・であったか」を質問する、です。
客観性を持った意見は貴重です。積極的に私とは何か、という質問をしてみましょう。
相手が同級生であれば、お互いのことについて深堀し合ってみるのもよいかもしれません。(大学に友人がいない?ばっかお前,,,俺が付いてるだろ)
1人では出すことのできなかった貴重な何かを得られるかもしれませんね。
夏インターンシップ終了まで
ここからは実際に私の就活についてをより細かくまとめていきます。
最大手合同会社説明会に参加する
自己分析と並行して、会社説明会に参加しました。
ここでは最大手合同会社説明会としましたが、様々な業界のトップを走る会社が集まる説明会に参加することで、社会が実際にこれらの会社を中心に回っていることを肌で感じ、自身の社会人生活に求めるものを考えるきっかけとなりました。
その後は志望業界をITに絞り込み、IT業界の大手合同説明会に参加、自身の求めるものを満たしてくれるような具体的な会社探しを行います。
この辺りまではマイク・カメラオフのオンライン開催も数多く開催されているので、お菓子やジュースでも用意しながら気楽に参加していきましょう。
夏インターンシップに参加してみたい会社探し
説明会の参加とは別に、夏インターンシップで経験してみたいことを考えておきましょう。
夏インターンシップで経験してみたいことは、SIerの業務を上流から下流まで全て経験することでした。
と言いますのも、題名の通り私は非情報系の学生であり、システム開発というものに関する理解が浅いと自覚していたためです。
また、東京開催でホテルを事前に用意していただき、かつ報酬が発生する2週間程度のインターンシップを開催している会社を探しました。
理由は順番に、将来は東京に住んでみたいため東京開催は必須・ホテルは建て替えできるほど金銭的余裕がなかったため事前に用意していただく必要があった・実際にお金が発生することで社会人生活を疑似体験できると思った、という希望があったためです。
私の場合はたまたま夏インターンシップに参加してみたい会社と勤めてみたいと思った会社のベン図が重なる場所を発見できたのでラッキーでした。
仮に会社自体が若干自身の希望を満たさないような場所だったとしても、インターンシップの参加そのものにも価値があると思いますので、実際に勤めたい希望会社とインターン希望会社は若干切り分けて考えちゃってもいいかもしれませんね。
インターンシップ参加用ES・面接対策
インターンシップに参加してみたい会社を発見した後は、ESと面接対策を行いました。
ここでは自己分析で行った内容をもとに、ESや面接の「お堅い感じ」に合わせるような文章を考えるというわけです。
基本的にはどの会社も無難な質問ばかりだった印象ですが、私がISに参加した会社の質問の中には、「ITにまつわるエピソードを教えてください」といった、少し本質を突くような質問がありました。
ESの場合は何度でも書き直しが利きますが、実際の面接は一発勝負でこうした質問を乗り越える必要があるため、典型質問に加えそれらを一段階深堀する質問を想定し、それらに対する返答を練っておく必要があるでしょう。
私の場合は想定質問を2回掘り下げられるところまでを想定し、それに対する返答をいくつか用意していました。
例
Q:「あなたが嬉しいと感じる時間はどんな時ですか?」
A:「はい。私が嬉しいと感じる時間の1つは、人とのコミュニケーションの中で、その人の悩みを自然と引き出せたときです。理由は、悩み事といったデリケートなことは通常人に見せたくないものですが、それについて自発的に話してもらえるということは私自身が信頼されていることの裏返しと取ることができ、気分が良くなるためです。」
Q:「なるほど、ではほかの人から信頼されるためにどのような事が大切だと考えられていますか?」
A:「はい、他の人から信頼されるために大切なことは、相手に対し誠実に向き合う事だと考えます。具体的には、約束事をきちっと守る、共感の姿勢を常に持つ、相手を否定しない、などが挙げられます。これらは良好な人間関係構築において当たり前ではありますが、その当たり前を当たり前にこなせる誠実性は、他者からの信頼を得るために重要な要素と考えています。」
Q:「なるほど、誠実さは弊社でも大切にしている要素ですので、あいてぃ~さんは相性がいいかもしれませんね。」A:「いえいえ、とんでもございません。」
Q:「しかしながら当たり前をこなすことはしばしば難しいこととして取り上げられます。例えば早寝早起きは健康的な生活において当たり前にこなすべきと考えられていますが、実際のところ苦戦されている学生さんや社会人は少なくありません。こうした日々の当たり前をこなすために大切なことはどのような事だと考えられていますか?」
A:「はい、当たり前をこなすことは例に挙げられた早寝早起きをはじめ私自身案外難しいことだと感じています。また、当たり前は人によって異なるものでもあり扱いが難しいです。しかしそれらは心の余裕を常に持っておくことが重要だと考えます。心に余裕があれば、お互いの当たり前を認め合うことができるでしょうし、自身の当たり前と世間一般の当たり前のすり合わせを行うこともできるかと考えます。」
Q:「なるほど、ありがとうございました。」
最初の質問から地続きでどんどん別の内容の質問が飛んでくることは、日々の会話でも少なくないと思います。一方で面接と聞くとお堅い感覚になってしまうかもしれませんが、結局は一対一形式で面接官と学生という役割を与えられた縛りコミュニケーションに過ぎません。
もちろんお堅さを求める企業さんもあると思いますが、私の場合は面接の合間にちょっとした相槌や雑談が挟み込めるくらいのゆとりがある会社だと嬉しいなぁと考えていたので自然と面接想定もこんな感じでやっていました。
日々エア友達とコミュニケーションしている私たち内向的ぼっち大学生にはこれくらい簡単ですよね。
え?普通じゃない?そうですか、、、そうですか。
夏インターンシップに参加
面接をいくつか通過し、無事夏インターンシップに参加が決定しました。
夏インターンシップ中に意識していたことは、自分らしく振舞いつつ将来の同期と楽しく過ごすことを意識して過ごしました。
もちろん人事の方が目を光らせ、早期選考に関する何らかをしていたとは思うのですが、夏インターンシップ→早期選考ルートのいいところの1つに、もし失敗しても冬があるし、本選考だって残ってるという事実からくる心の余裕がありました。
それが功を奏したかは神と人事のみぞ知るところなわけですが、結果として夏インターンシップは楽しく過ごすことができ、さらに早期選考のお話を頂くことができました。
ちなみに夏インターンシップのスケジュールは8月中旬から下旬にかけての2週間で、間に土日を挟む日程だったので、そこでは東京ぶらり散歩旅をしていました。また、平日は業務終了後一旦ホテルに戻った後、ゲームセンター巡りをしていました。
同期のみでのご飯会も楽しかったです。残念ながら内定式には誰一人いませんでしたが。(多分大手内定おめでとうございます。)
早期選考終了まで
さて、インターンシップも終了して一旦の一区切りもつかの間、早期選考がやってきます。
もう少しだけお付き合いください。
早期選考用の面接の受け答えを準備する
早期選考の一次面接は10月以降でした。その為IS終了から1か月ほど余裕があったので、早期選考用の面接対策を行いました。
というのも、早期選考では人事面接をスルーしいきなり役職持ちの方や役員面接を行うことになります。
多くの場合は年齢も価値観も異なるうえ、単純な受け答えは人事面接でチェックされているため最初からエンジン全開で深堀してきます。
その為IS用面接を見直し、修正等を行いました。
それからイベントに熱心に参加していたためか、社長さんとお話しする機会を設けてくださり、そこでの軽い雑談から日本酒と読書好きである情報を拾っていました。
その為最終面接用に軽い雑談として金沢の日本酒や私自身趣味が読書であることを面接のとっかかりとして話せるように用意しておきました。
年代関係なくお互いの好みの共有の時間は楽しいものだと思います。それは面接でも関係なかったようでウケが良かったです。
もしチャンスがあればIS期間中に管理職の方と雑談の機会を設けていただきましょう。
できるだけ早めに日程を組んでもらう
早期選考案内後は、できるだけ早めに面接の日程を組んでいただきました。
理由は単純で、始めの方は多少面接合格のハードルが低い会社が多いからです。
10月下旬ごろ、案内をいただいたその日に日程を調整していただき、一次面接。合間に人事面談を挟んでその二週間後に最終面接という日程でした。
後に人事さんに質問したところ、内々定が出た一番グループだったそうです。
また、落ちるなら落ちるで早い方がいいです。人によっては失敗を引きずってしまい切り替えに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
早期選考ルートのメリットは前述の通り物理的に時間に余裕があることです。とはいっても冬のISもボーっとしているとすぐにやってきてしまうので、そういった意味でも早めを意識したいところです。
気合
最初に断っておきます。根性論ではありません。頑張るとも異なります。
気を合わせると書いて気合です。
最終面接、特に夏の早期選考においては役員面接はみんな初めてのケースがほとんどだと思います。
緊張します。私は泡を吹きそうなくらいでした。あれだけ準備していたのに。
ただし、通常の準備に加え最終面接前にしたことがあります。散歩です。
私は散歩が趣味なのですが、最終面接前には又吉直樹先生の「火花」の舞台の1つである井の頭公園を始めとした三鷹・吉祥寺あたりを3時間ほど散歩してから最終面接に臨みました。
また、面接後は東京在住の友人と待ち合わせ、おいしいラーメン屋巡りに加えて人生初のナイター競馬を観に大井競馬場に行く予定を入れておきご褒美の飴もばっちり用意。
いつもの自分でふるまえるようなある種の準備を行うことで、気を合わせいつも通りの心持で社長室のドアを叩くことができました。
以上のように、いつも通り振舞うためにいつもより多めに好きなことに時間を割いてあげることで自分をニュートラルの状態に戻すことは、メンタル管理においても有用ですので是非応用してみてください。
最終的に無事内々定をゲット。それと同時に就職活動を終了しました。
(大井競馬場は確か3000円負けでした。ギャンブルのセンスなし。なくていいけど。)
所感
以上が私あいてぃ~のIT業界就活一連の流れとなります。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
以下所感です。
反省 就活は数を打とう
まずは反省から、「就活は数を打とう」です。
先述の通り、最終面接はとても緊張するかと思います。それ以外にも様々な初めてに囲まれるため、真剣に就活に取り組んでいればいるだけ、それら初めてに対して緊張するのは自然です。
ただ人間には「慣れ」という便利な機能が付いています。
数を打ちましょう。私は最終的にIS→早期選考ルートは1社のみで勝負していたため一発勝負だったのです。
これがもし5社くらいあったなら、或いは10社なら?後半の会社はもう少し心身ともに胸を張って就活に臨めたかなと思います。
就活は数を打ちましょう。そしてそのためには条件をあまり狭くせず、業種の上から下まで満遍なく受けてみることが良かったなと痛感します。
発見 社会人生活は楽しそう
発見もありました、それは案外自分は社会人生活を楽しめそうだということです。
私の地元の友人たちのほとんどは学部で卒業し就職していきました。彼ら彼女らのほとんどは私と異なり終わりゆく学生生活をとても名残惜しそうに、そして社会人生活のことを40年越えの監獄と揶揄していました。
私自身は大学で友人がいないという問題を抱えているため学生生活はお金の使い道が縛られている一人暮らしくらいの認識でさっさと社会人になりたいと思っているわけですが、一方でそんな周りの声を聴いていると、私自身社会人生活に対するネガティブなイメージを持ってしまっていました。
しかし、入念な自己分析から内々定に至るまでの就活の中で、社会人生活を楽しめそうだと感じることが多かったです。
これに関しては完全に人それぞれだと思いますが、先に卒業していったみんなの話していることほど味気ない生活ではないんじゃないのかなと思っています。
(これであいてぃ~社会人生活編で愚痴だらけの記事になっていたらウケますね)
注意 しっかり大学・大学院を卒業しよう
そして注意ですが、内々定後の学生がこなさなければならない最後のステップはズバリ大学・大学院卒業となります。
私の内定先では大卒資格保有以上でなければそもそもESで弾かれるようです。そして学歴社会が進む日本の就活市場では大卒=人権めいたところがあるように思います。(最近はまた異なる風が吹いているようにも思うが)
せっかく内々定を頂いても、最終的に大卒でなければ就職は叶いません。
しっかり論文と向き合い、卒業してくださいね。
ちなみに余談ですが、会社によっては大学院生については仮に卒業失敗しても学部既卒としてそのまま内定を取り消さず就職を許すケースもあるようです。
最大手ではなかなか難しいところだとは思いますが、一度人事に聞いてみることもありかもしれません。給料は下がりますが、心を壊してまで研究と向き合うくらいなら、学部卒資格を持って就職しちゃうのはアリだと思います。
就活を完走した感想
就活を完走した感想ですが、真剣に取り組んでよかったと思います。
就活を通じて自身の人生を振り返りつつ自己理解が進み、なりたい自分をより具体的にイメージできるようになりました。
また、内向的な性格でありながらも胸を張って生きられるようになった気がします。
完全に私事ですが、ここ1年で自分の好きを他の人に堂々と共有できるようになりました。
好きの表現は隙の共有、とどこか思っている節があり、意見を述べると批判されるんじゃないか、とか恥ずかしい思いをするんじゃないか、とかどこか考えてしまい自己防衛的に内に閉じこもってしまっていたんですよね。
ただ、就活を通じて意見なんて出してなんぼだと感じたし、人なんて恥かいて成長するんだから堂々としていればいいということに気づけました。
就活は面倒なイベントでも、40年監獄片道切符取得イベントでもありません。確かに理想の働き方は独立するほか無いかもしれませんが、楽しく仕事ができる環境を用意している職場はいくらでもあります。
新卒就活を控える学生諸君、ちょっとだけ真剣に、具体性をもって就活に臨んでみてください。
きっと楽しい将来を強くイメージでき、それを叶えるために走る今の生活が楽しいものになります。
以上です。