【ブラック研究室】放置系研究室在籍学生はホワイト研究室の夢を見るか?

大学生

こんにちは、あいてぃ~です。

研究、しんどいですよね。分かります。(唐突)

研究だけでもしんどいのに、研究を囲む環境が好ましくない場合のしんどさと言ったら。

ということで本日は「放置系研究室はブラックか否か」について、現在進行形で放置系研究室に在籍する私が実態ベースでお話していきます。

勿論教員の数だけ研究室にも種類があると思いますので、一サンプルとして聞き流すくらいに読んでいただければ幸いです。

それでは参りましょう。

放置系研究室とは

そもそも放置系研究室とはどんなものでしょうか?

以下に私の考える放置系研究室の定義をまとめてみました。


・コアタイムなし、またはコアタイム遅刻等にお咎めがない。

・研究室欠席に対しお咎めがない。

・学生と教員とのやり取りがほとんどない。

・学生同士の仲があまり良くない。または、どこかよそよそしい。

・研究室に顔を出しても同期が全く顔を出さない。

・研究を放置されていると感じることが多い。

他にも様々ありそうですが、概ねこれらが該当する研究室であると考えています。
(ちなみに私の研究室は全て当てはまっています)

私の観測する範囲では、多くの研究室は研究室内で親睦を深めるイベントが用意されていることが多く、そもそもの人間関係が良好であることから研究関連の質問を通しやすいような雰囲気を感じました。

研究室内イベントはおろか、学生同士の関係性も希薄で食事程度も一緒にしない環境が当たり前だった私にとって、研究室で楽しそうに過ごす学生はキラキラしすぎて直視できません。

放置系研究室のメリット

ここでは放置系研究室のメリットについてまとめてみます。

自由

メリット一つ目は、とにかく自由ということです。

コアタイムがなく、進捗確認等もないとなると研究に対して時間的な制約は、論文提出の期限である年度末以外ないと言えます。

つまり時間的拘束がほとんどないため、日々の生活を自由に過ごすことができるでしょう。

また、研究室での人間関係が希薄になることで、大学生活における人間関係に起因する悩み事は自然と少なくなります。

誰かと過ごす時間より、ひとりの時間を大切にしたい人にとって、人間関係的拘束がほとんどない放置系研究室はありがたい場所になりうるでしょう。

就活に時間を使える

メリットふたつ目は、就活に時間を使えるということです。

私は理系大学院生ですが、大学院一年生の夏休みは全て夏インターンシップの時間に割きました。その間研究室に顔を出した回数は二ヶ月で確か2回とかだったと思います。

近年では就活はとにかく早期選考という風潮が強く、私はIT業界に舵を切ることにした都合もあって就活に時間を使いたかった気持ちが強かったため、放置系研究室は相性が良かったです。

悲しい現実ですが、ほとんどの大学生は学士・修士となった後は研究職につくことなく民間就職または公務員を目指すと思いますので、始めから大学を就職の踏み台と考えている人にとっては、拘束の少ない放置系研究室を選ぶ価値ありだと思います。

放置系研究室のデメリット

続けて放置系研究室のデメリットについてまとめてみます。

研究がとにかく進まない

デメリット一つ目は、研究が進まないことです。

研究は基本的に自力で進めるものになります。そこ自体はどの学生も同じですが、当然分からないところや問題が何度も発生します。

そして、その問題が発生した際に相談できる相手がいるかどうかが大きな違いとなります。

私の場合は担当教員1人以外に相談できる相手がおらず、教員のレスポンスも遅いため質問の度に時間を空けることとなってしまいモチベーション維持にかなり苦労しています。

気軽に話せるような同期や後輩も研究室に顔を出さないため、研究が全く思い通りに進まないです。

また、学部時代研究の進め方のようなノウハウを全く指導されないため、右も左もわからない状態で論文執筆に臨まないといけません。

修士論文では卒業論文の経験からある程度流れを掴んではいますが、学部時代は特に苦労するでしょう。

また、メリットとして就活に時間を使えることを挙げましたが、理系大学生は特に研究に関して深掘りされます。

研究が進まない都合で、この手の質問をどう躱すか考えないといけないのは意外な落とし穴かもしれません。

研究室へのモチベーションが湧かない

デメリット二つ目は、研究室へのモチベーションが全く湧かない事です。

研究室内での人間関係が形成されないと、研究はもちろんのこと研究室へ行く理由を自分の中で見いだせなくなってしまいます。

私の場合は実験系でもなく理論の中でも基礎理論を扱っており、研究ですら研究室で行う必要もないことからより研究室と距離が空いてしまっています。

大学生活が長くなってくると、研究室以外にも例えばサークルや部活動、私の場合はアルバイトなど、いろいろと居場所を作ることができているケースも多く、楽しくもない研究室に行く前向きな理由が全くなくなってしまいます。

メンタルがぶっ壊れる

デメリットみっつ目は、メンタルが徐々に崩壊していくことです。

ここでは私の体験を例に挙げましょう。

私は大学に進学した理由として、研究職へのあこがれというものがありました。成績が振るわず行きたい研究室に行けなかった上配属された場所は放置系。教員・同期にもモチベーションが全く感じられませんでしたが、運よく先輩と仲良くなり、2人でより良い研究室の環境づくりやったるぜくらいの意気込みで、教員を無視して直接大学に掛け合い設備を新しくしてもらったり各種家電を引っ張ってきたりなどしました。

一方で先輩の就活を傍で見ている間に、研究は好きな一方そのテーマは実はどんなものでもよかったんだ、という私自身の心の声に気づき、気分を悪くしながら研究室と向き合うことに疑問を抱いてしまい、結果心が折れてしまいました。

人によってメンタルが壊れる過程は様々でしょうが、間違いなく何か思い通りにいかないところは放置系研究室共通だと思います。

まとめ 放置系研究室の限界

本日は放置系研究室について実体験をもとにまとめてみました。

始めのうちは自由でのんびりとしていていいと感じてしまいますが、やり方も知識もない初めての研究を放置されるということは真綿で首をじわじわと絞められるような感覚です。


・研究が進まない

・周りの研究室がとてもキラキラして見える(実際イベント量が違いすぎる)

・研究室内の関係が希薄で気軽にコミュニケーションが取れない

研究が進まないこと自体はどの研究でも発生するでしょうが、活発な研究室ほど問題に対しお互いの協力をもって解決したり、ストレス解消が上手な印象です。

私は就活を開始するまでの約1年もの間、放置系の空気を一新すべく自分なりにもがいてみましたが心が折れてしまいました。その経験からも、放置系研究室の限界はもって1年なのかなと感じます。

どのような経験も今後の人生に活きると思いますが、貴重な大学生活をつまらない日々で埋め尽くしたくない人は選ばないようにしましょう。

以上です。

タイトルとURLをコピーしました