こんばんは、あいてぃ~です。
本日はITの基礎知識が一冊に簡潔にまとめられている「SEの基本」という本をもとに、SEについて考えます。
IT業界やSEという仕事に興味のある方必見です。
この1冊ですべてわかる SEの基本
日本実業出版社が出版する山田隆太氏が執筆したSEの基本。
本書はSE職についてを多角的に解説したものです。SE職に必要なスキルや考え方に加え、社会人としての在り方についても深堀されています。
各章にはそれぞれ4ページ程度ごとに小見出しで区切りがつけられており、図やイラストをうまく配置されていることから非常に読みやすく、少ない時間でも内容がスッと頭に入ります。
本書一冊でSEの仕事について俯瞰できるようになること間違いなしです。IT業界に興味を持っている方はもちろんですが、現代社会ではIT技術は切っても切れない関係であり、特に若い世代はIT技術に精通している必要性があるように思います。
今後社会人となる若者は特に読んでおくべき一冊でしょう。
SEとは?
ここからはSEという職業とは何か?について考えていきます。
定義はない
SEとは何でしょうか。System Engineer(システムエンジニア)というとシステムに関する仕事をする人というイメージかもしれません。
結論ですが、SEに明確な定義はありません。本書ではシステムについて「モノとモノが繋がって機能を果たすもの」、エンジニアとは「工学・技術を用いてモノを生み出す人」と書かれています。
以上からモノが何か、それをどのように生み出すか、はそれぞれ異なるということになります。
つまり、SEとは多種多様な職種であると言えるでしょう。
従来のSE
これまでのシステム開発のメインは、企業の効率化を図るシステム開発でした。
SEは顧客の悩みを分析し、解決すべき要求として定義、その後システム開発へ進み最終的にはそのシステムの運用によって問題解決をするというものです。
SEは主に要件定義からシステム開発までの工程を担当していました。
現代のSEに求められるもの
一方現代では圧倒的情報量によって様々な問題が生じてきました。また、社会全体を通してすでにある問題を解決するだけでなく、今後生じるであろう課題を考え解決する必要に迫られていると感じます。
SEも例外ではなく、顧客の課題を分析することに留まらず、社会全体の問題に切り込んでゆき、社会問題に対しての課題を定義、解決することが求められています。
既に存在している「見える問題」の解決だけでなく、現状表に出ていないが様々な問題に関係しているような「見えない問題」の定義と解決が現代のSEに求められるものと言えそうです。
現代のSEに要求されているスキルとは?
次に、現代のSEに要求されているスキルについて本書をもとに3つ挙げ解説していきます。
様々な知見
1つ目は様々な知見です。
先述の通り、現代のSEには顧客の課題分析だけでなく、社会全体の問題を定義・解決することが求められているため、それらに対し多角的に観察するために様々な知見が必要となるでしょう。
従来のシステム開発に求められる専門性はもちろんのこと、様々な場面にアンテナを張ることで日常の何気ない一幕に対しても常に疑問を抱けるようにしましょう。
リーダーシップ
2つ目はリーダーシップです。これは就活全体でよく言われていることでしょうか。
本書の第3章は「プロジェクトに必要なリーダーシップとチームワーク」というテーマでまとめられています。
中でも私はリーダーシップに注目しました。日本人は協調性が高い人種とされています。つまりチームワーク力を持った人々が多いと解釈できますが、その一方で「出る杭は打たれる」ような過剰な同調性を弱みとして持っています。
そのような社会ではなかなかリーダーシップを育むことは難しいかもしれませんが、だからこそその能力は特別な意味を持つでしょう。
本書はリーダーシップを単体の小見出しとして具体的な立ち振る舞いをいくつか紹介しています。
日々の集団生活でもこの考えは応用が利きますので第3章は特に注目の章です。
プロ意識
3つ目はプロ意識を持つことです。
プロフェッショナルとは、ある特定の分野にて高度な知識と技能を持ち、職業とする人のことを指します。
つまりプロ意識とは、私はSEという分野にて高度な知識と技能を持っているという自覚を持ち、その職務に対して責任感や使命感、向上心を持つことである、と言えるでしょう。
自身の意識レベルを押し上げることで、日々の疑問等に気づき、改善するというサイクルを持つことに繋がるでしょうし、結果として現代に求められているSEの姿に近づけることができるでしょう。
まとめ
まとめです。
本日は「この1冊ですべてわかる SEの基本」を参考にSEについての考察と、SEに求められる3つの要素について考えていきました。
SEとは、日々目まぐるしく変化している社会をなぞるように、変化が求められている職種であることが分かりました。
また、様々な知見・リーダーシップ・プロ意識を特に大切にすることで、活動領域が広がるSEに求められていることを満たすことができるでしょう。
以上です。