こんばんは、ご無沙汰しています。
本日は、教員の友人が書く学年通信の内容を勝手に考えてみようと思います。
なお、文化祭終了シーズンということで「燃え尽き症候群」をテーマにするそうです。そちらに合わせ燃え尽き症候群についての考察とその対処法についてまとめました。
では、やっていきましょう。
燃え尽きるとは、真面目に取り組んだ証
所感
「燃え尽き症候群」に対する私の所感ですが、物事に対し真面目に取り組むことができた人にのみ訪れる現象であると考えています。
自身の心の底から100%出し切ったと言えるような人は、結果が付いてこれば勿論大満足ですし結果が伴わずとも諦めがつくものです。出し切ってなお無理であったのなら仕方ないでしょう。
一方で真面目に取り組むことができた故に、結果が伴わなかった人は高すぎる壁に絶望してしまったり自身の才能を呪ってしまうような現象に陥ったり、逆に結果が出せた人は現状に満足してしまい手が動かなくなってしまうといった可能性が生じてしまいます。
いずれにせよ、真面目に取り組んだ証てあることは間違いないと断言できます。
友人Aの例
ここでは私の身の回りにいる友人Aの燃え尽き症候群を例に出してみます。
友人Aは部活動に熱心な子でした。彼は成績も優秀であり、周りから頼りにされるような優等生タイプでした。
そんな彼は引退試合を控えた3ヵ月間、すべての時間を部活動に注ぎ込む勢いで取り組んでおり、目標としていた全国大会進出の切符をつかみ取りました。
そうして引退後、すっかり受験モードな校内に友人Aの姿はありませんでした。彼は引退試合ですべての力を使い果たしてしまったかのように唐突に学校に来なくなってしまったのです。
現在では何をしているのかも分からないのですが、彼は誠実で真面目でした。そんな彼だからこそ、様々なギャップなどに悩まされていたのかもしれません。
真面目が孕む罠
先述の通り、真面目な人ほど「燃え尽き症候群」となりやすいと私は考えています。
真面目な人とは、総じて責任感が強く誠実な人ばかりです。与えられたことに対し自分なりに考え、途中で投げ出さず周りに嘘を付くこともありません。
一方、目の前のことでいっぱいいっぱいになっていることに気づけない事も多いです。
真面目ゆえにゆとりを作れない彼らは身を削っていることに気づかず、しかしながらその責任感からきっと目の前の壁を乗り越えます。だからこそ、登り切った段階で一休みしたくなりそのまま起き上がることはできなくなるのでしょう。
自身を真面目な人と評されることが多い方々は、その危険性に目を向けるべきかもしれません。
燃え尽きないために
ここでは、私が考える燃え尽き症候群を回避する方法についてまとめています。有意義な方法として2つほど解説します。
短期目標と長期目標の設定
1つ目は短期目標と長期目標の設定です。
ここでは短期目標を数時間~数か月程度、長期目標を数年~人生単位という曖昧な範囲で定義します。短い目で見る目標を短期目標、長い目で見る目標を長期目標という認識で構いません。
設定方法として、長期目標を考えた後にそれを解決するための短期目標をいくつか考えるといった方法を取ります。それぞれは相互に関係しており、短期目標の達成の積み重ねによって長期目標に近づきます。
長期目標には、燃料を補給する役割があります。これは自身の生活にモチベーションを与えます。例として、私は誰からも愛される「いい人になりたい」といった具合です。
短期目標には、燃料を燃やす役割があります。前に進まなければ長期目標に据えた「いい人」には近づけません。例として、「本を読み教養を深める」「交友関係を広げる」といったものが挙げられます。
これらを設定することで、日々の行動に方針が立ち、未来を見据えた行動ができるようになります。常に未来を頭の片隅に入れておくことで、燃え尽きることなく日々の生活を積み上げることができます。
目標を明文化する
先述した内容に似て非なるものですが、2つ目は目標を明文化することです。
紙に自身の考える目標を書き起こし、よく見える場所に設置します。
これによって考えが乱されてしまったとき、自身の書き起こした目標を思い出し、頭の中を整理・修正できます。
特に長期目標は明文化する必要があると考えています。たいていの場合長期目標は曖昧なものになる傾向があるように思います。頭に留めているのみでは、ただでさえ曖昧なものをさらに日々の生活によって曖昧にされてしまうでしょう。
紙に書き起こすことで、自身の考えを整理し短期目標達成の積み重ねに繋がります。また結果として長期目標を達成できるでしょう。
適当に生きてみる
有意義ではないかもしれませんが、個人的に推したい方法として「適当に生きる」を紹介します。
私は適当な人間です。誰かと会話するときは基本ボケを挟むことしか考えていませんし、テスト週間でもやりたくなければ放置してゲームに時間を割くような人間です。
しかし私は人生の中で継続することを重視しています。才能や環境は運に左右されますが、与えられる時間はみな1日24時間ですし、1年は365日です。
自身の楽しいを追求する人生を送ってきましたが、その結果として私は「燃え尽き症候群」を回避できたように思います。
適当に生きてみる。楽をするとは異なりますが、一生懸命適当に生きてみることはアリだと思います。
それでも燃え尽きてしまうとき
とはいえそれでも所詮私たちは人間です。それでも燃え尽きてしまうこともあるでしょう。
そんなときは身の回りの人を頼ってみましょう。
燃え尽きたあなたはきっと目の前の壁に真摯に取り組んだのだと思います。どんな形であれ、「私は一生懸命頑張った」と言えるでしょう。そして回りの人もきっとその努力に心を打たれているはずです。
自分1人でできることはたかが知れています。器の大きさも大小あれど所詮大差はありません。
しかし周りの人の支えがあればどうでしょうか。貴方の努力を見た回りの人間はそれ以上の熱意であなたを奮い立たせてくれるはずです。回りを信じる心を持ちましょう。
まとめ
今回は燃え尽き症候群についてまとめました。
燃え尽き症候群に対し自身の所感を述べ、真面目な人が陥りやすいことをまとめました。
その後対策として以下の3つ
- 短期目標と長期目標の設定
- 目標を明文化する
- 適当に生きてみる
特に「適当に生きてみる」という考え方は有用です。楽をする、との差が難しく人を選びますが、燃え尽き症候群に限らず様々な心理的負担を回避できます。
登山では、登頂後は当然下山します。酸素の薄い頂上で休憩していてもその効率は悪いと言わざるを得ません。燃え尽き症候群の人は登頂することに重きを置きすぎるがあまり、酸素が薄いことに気づかずいつか体が回復すると信じて休憩し続けているようにも見えます。
燃え尽き症候群にならないために、皆さんには是非短期目標と長期目標の2つを常に持ち続けてほしいと思います。志望校に合格することが短期目標であれば、志望校に入ることであなたはどんな人間になりたいのか、を明文化し長期目標として据えてみましょう。
燃え尽き症候群に陥ってしまった人も安心してください。人間は1人ではそんなものです。周りに頼ってしまいましょう。一生懸命な貴方の姿を見ている周りの人はきっと手を差し伸べてくれます。
また、本記事が友人の学年通信の参考になれば非常にうれしく思います。登山のくだりとか使いやすいと思いますので是非採用してください。
以上です。