こんばんは、あいてぃ~です。
私事ですが、先日アルバイトを退職しました。2021年5月から2024年10月までの約3年半でした。
今回はそんな私がアルバイトでの経験を通じて感じたことを、学生時代のアルバイトをテーマに「学生時代のアルバイトなんてものはほどほどにやっておけ でもスタートは手を抜くな」という題名でまとめてみました。
アルバイト経験を積んでみようと考えている人や、勤務に関する悩み事解消の一助となりましたら幸いです。
それでは、参ります。
基本データ
前提
私の話の解像度を上げていただくために、内容に入る前に私のアルバイトと私自身のスペックをまとめておきます。参考にしてください。
あいてぃ~のスペック
- 男
- 身長167体重55の瘦せ型
- 運動経験あり
職場のスペック
- 東横インの清掃アルバイト
- 時給1200円
- 週二回土日 10時から15時までの5時間勤務
- 繁忙期は残業アリ
こちらの記事でより具体的に東横インの清掃アルバイトについてまとめています。参考にしてください。
東横インの清掃アルバイト選択の経緯
当時大学3年、世間はコロナ真っ只中で私は心情がよろしくなく部屋にひきこもっていました。学校生活がままならない毎日を打破すべく新しい風を自身に吹き込んでやろうと一念発起、初の長期アルバイトにチャレンジすることにした私は、友人の誘いで東横インの清掃アルバイトを選択しました。
誘いを受けた理由は大きく3つ。ひとつ目は1人で黙々作業を謳っていたからです。大学2年次からコロナも相まって引きこもり生活をスタートさせた私は、一週間人と話さないこともまれではなく、一年で発声のやり方を忘れてしまいました。
東横インを始めとしたビジネスホテルの清掃アルバイトは、私の観測範囲では一人で一室の清掃過程すべてをこなすケースのみだったので、事前調査からも人と話す機会が最低限で済み、社会復帰の第一歩としては丁度良いと考えたためです。
ふたつ目は時給が高かったからです。私の現在住んでいる所謂学生街は最低限の衣食住を提供する場所が揃っているなんでもない町であり、そこでの求人のほとんどは当時石川県の最低賃金であった確か832円くらいだったと記憶しています。
一方の東横インは950円であり、稼働手当を含めると学生でも時給1000円を超えるため、単に働いてお金をもらうという観点から見るとかなりありがたい環境だったためです。
みっつ目はパートさん方の年齢層が高めだったからです。より具体的には男女比率1対10で年齢層はおそらく50代が中央値くらいでしょうか。学生は入社当時で私と友人のみであり、その後私が退職に至るまでの3年半で学生が入社することはほとんどありませんでした。
私は大学生である都合当然大学に通っているわけ(当時はひきこもり)ですが、大学では同じく大学生が集まっているために日ごろコミュニケーションをとる相手が年齢の近い学生ばかりになってしまい、どこか息苦しさを覚えていました。
同級生が苦手というのもあり、別の背景を持つ人たちとコミュニケーションを取りたいという気持ちが生活の中で次第に芽生えた結果、年齢の離れている人たちが集まるこの職場での勤務を決意しました。
アルバイト経験で得られたもの
ここからは私がアルバイト経験で得られたものを経験ベースでいくつか挙げていきます。
研修時代に手抜かなかったのは正しかった
アルバイト経験で得られたものひとつ目は、「物事なんでもスタートダッシュは全力で切っとけ」です。
私は基本土日のみの週2回出勤であることは前述しましたが、研修時代は火土日の週3回出社していました。弊学機械系特有かもしれませんが、大学3年前期は大学生活の中で一番学業が忙しくなる時期であり、必修に加え選択科目に実験と課題が差し込まれアルバイトなしの生活でもかなり大変です。
そんな中で火曜を全休とし、そこにアルバイトをねじ込む研修時代を送っていましたが、結論からいくとこれは「正解」でした。
研修というものは右も左も分からない状態から一人前にするために教育に時間を割いてくれる時期であり、そこで教わる側の私の姿勢が悪いようではアルバイトが上手くいかないだろうことは何となく予想がついていました。
社会人でも最初の研修時代にどれだけ食らいつくことができるかが向こう数十年に影響すると先人の社会人系インフルエンサーが口をそろえておっしゃられていますし、その練習をアルバイトの研修で試してみようと考えました。
これが功を奏し、早い段階でパートさん方に「仕事を真面目に取り組む学生」という印象付けができ、在職中かわいがっていただきました。
また、仕事自体もすぐに覚えることができ、拙いながらも一人前の仕事量をこなせるようになるまで2ヵ月かからなかったくらいでした。(多くの人は半年ほどかかるorそれまでに退職していく)
この成功体験はひとえに最初の一歩を全力で踏み出せたから、に尽きると思います。
最初に集中して数をこなすことができたから覚えも早かった、最初に好印象を抱かせられたから分からないことがあっても都度質問しやすかった。この二つの要素が好循環を生み、最終的に一人前になるまで時間はかからなかったんだろうと分析しています。
この経験と分析結果は今後の人生様々なシーンでも活かすことができるでしょう。
アルバイトの上限の話
そうして研修期間を爆速で駆け抜けたのちは、学業との釣り合いを取るために土日出勤にシフトを変更し、以降出勤日数のみで捉えてみればまったり向き合っていくことになります。
しかしその実態は、土日で疲れ果てた体の回復に月曜を当てており、実質大学週4アルバイト週3の生活を繰り返していました。
その理由は単純で、自身の仕事ができるようになった以降は新しい仕事を探し回ったりパートさんのカバーを積極的に入っていたために、フロアを非常階段で行き来する回数が格段に増えた結果シンプルに体力消費が増えたためでした。
そうやって人よりも仕事を頑張った私の給料ですが、当然一律のままです。当然ですが。
社会人にも共通して言えることでしょうが、世の中人より仕事を頑張ってもそれを直接評価してくれる給料はほとんど変わらないことが多いでしょう。(最近はそうでもない会社も多いのかも)
アルバイトにおいては基本的に求人の時給に到達したのちは基本時給上昇を除いて変化することはないでしょう。いくら仕事ぶりを評価されようが関係ありません。
私の職場ではその上限が1200円でした。早く仕事を終わらせようがギリギリまで仕事を引き延ばそうが1200円、一日5時間なのでその日の私の評価は6000円以上も以下もないわけです。
ところで、自身の仕事量に対し給料が見合わないという昨今の日本の労働環境を知ってか知らずか、世間の若者は昇進欲も仕事欲もあまりないようですね。
これは私のようなお金を安定して稼ぎたいと目論む真面目系人間にとっては少々美味しい環境となります。
これまでと仕事に対する態度を特に変えずとも周りが勝手に私のハードルを下げてくれるわけですから。こう捉えれば私の苦手な同年代、達観主義なZ世代も悪くないですね。
アルバイトには上限がありましたが、正社員はある程度のラインまでは上がっていくでしょう。そしてバイトと異なり稼ぎが増え生活を直接支える程度には稼ぐことのできる正社員で昇進や転職を通じて自身の価値を正当に給料で評価してもらえる世界、そう捉えると社会人の方が金稼ぎの面ではアルバイトよりもはるかにイージーモードかもしれませんね。(これに関しては異論を大いに認めます)
アルバイトを金稼ぎの為だけと単にとらえるのではなく、その仕事内容や職場の魅力のため頑張れる等給料面以外の理由をもって頑張れる人というのは、社会人でも上手くいくような気がします。
ちなみに私は職場環境が気に入っていましたので、給料が変わらないことも私が(勝手に)多忙になっていることも月曜日筋肉痛で動けなくなってしまうことも後悔していません。金稼ぎが働く理由になっていない人が強いだろうことは、私の仕事経験からも何となく正しそうです。(ゲーミングPCが買えるようになるまではなんで給料上がんねぇんだよって思ってたかも)
腰を壊し半年で退職した友人の話
さて、前ふたつについてはどちらかというとアルバイトを頑張ることが将来に良い影響を及ぼすだろうという私の見立てによる意見明示ですが、本ブログのタイトルは、学生時代のアルバイトなんてものはほどほどにやっておけ、となっているはずです。
そしてそれを裏付けるために、腰を壊してしまった友人の話をしましょう。
先述の通り私は友人の誘いで東横インアルバイトに応募したわけですが、私の同期でもあるその友人は半年で腰を壊し通院、一か月の休職むなしく私を残し退職してしまいました。(いいだしっぺが先に脱落とかそりゃないよ)
その理由は、単純な過労なのかなと私は推測しています。
彼は私と同じ週3回の勤務でしたが、彼の体格はお世辞にも運動系とは呼べないほどに痩せ型でした。
おまけに運動経験もほとんどなく、絶望的に肉体労働と相性が悪かった。そしてビジネスホテルの清掃アルバイトはイメージよりもはるかに重肉体労働です。
彼はこの仕事に向いていなかった。
たったそれだけです。仕事への向き合い方と職場への馴染み具合だけなら彼の方が上手くいきそうなくらいでした。
世の中仕事にはいろいろな種類があります。ですがどの仕事も極論大差はないものと私は思います。
誰かの役に立つ、お礼をお金という形で受け取る。本質はたったこれだけです。精々肉体労働かデスクワークかくらいのカテゴリ分けしかできないものなんじゃないかなと。
私が言いたいのは、彼は単に向いていない仕事についていたから上手くいかなかった。教訓は自分に向いている仕事を探すべきだった、などという話ではありません。(それもシンプルながら大切だけど)
肉体労働は確かに避けるべきだった。でも、それ以上にそもそも自分に向いていないことを早いうちに悟り、シフトを削ってもらうか退職を検討するかを体が壊れる前にやるべきだったという主張をしたいのです。
彼はどこまでも真面目でした。おそらく私よりもはるかに。それでいて表面上はおちゃらけるもんだから、周りからの評判は勝手に良くなっていくタイプです。
いい意味で仕事と自分自身という関係に「手抜き」ができなかった彼は最終的に腰を壊すという形でボロが出てしまったわけです。
たかがアルバイトなんかで,,,私はそう思いました。と同時に他人から見て「たかが○○なんかで,,,」となる事柄って割といっぱいあります。そしてその対象のほとんどが真面目な人なわけです。
真面目な皆さん(私含め)、聞いてください。仕事なんでほどほどに手抜いてください。
罪悪感がある?いいえ、その手抜きが余裕に繋がり、視野が広がって結果仕事の効率は上がるし自身の心身を守ることに繋がるのですから。
手抜き仕事の結果仕事への取り組みが多少惰性となってしまっても構いません。人間の集中力はせいぜい30分と言われているくらいです。惰性を感じたら帰りのスーパーでおいしいスイーツでも買って帰りましょう。
スタートから何となくで今に至るあなたへ
ここまでは私のアルバイト経験をもとに、スタートは大事だよ、でもその後は惰性で動いてもいいんだよ、という旨をまとめました。
それではここまで読んでアルバイト等やるべき事に対しモチベーションが上がったような気がするけれど、既にスタート以降常に惰性で何となく続けちゃった俺私はどうすりゃいいんだよ。職場の社員や同級生からはどこか白い目で見られている気もするし、今更頑張ったって仕方ない気がするんだけど。そういった声を勝手に想定し、私から一つお話しします。
おめでとうございます。あなたは今まさにスタート地点に立ちました。
今からスタートを切ったと思って、一から、いやゼロから3ヵ月くらい頑張ってみましょう。
人の噂も七十五日、三か月もすれば惰性な貴方という印象は自分にとっても他人から見ても覆せるでしょう。
そうしたら多少はまたいつも通り「手抜いて」いいです。惰性になる瞬間があってもいいです。
根っこを変えることができた貴方なら、きっと大丈夫。
モチベーションを保つ方法?それは別の人の記事を探してみてくださいね。
所感
今回は「学生時代のアルバイトなんてものはほどほどにやっておけ でもスタートは手を抜くな」という題名で私なりの考えをまとめてみました。
本ブログを書くきっかけで、完全に私事なのですが、退職時に送別会を近くの飲食店で開催していただきました。
年齢層が全く違うただの学生アルバイトの私に送別会は、とてもとても荷が重いなぁと思わなくもなかったのですが、職場から愛されていたんだなぁとしみじみ感じました。
間に少し触れましたが、私にとってアルバイトとは単に金を稼ぐための手段ではありませんでした。
そもそも仕事とは「人のためになることをする。結果感謝の気持ちをお金という形でいただく。」この順番が本質だと考えています。
私は東横インの清掃アルバイトが向いているとある種の確信を持っていたので応募をし、結果思い通りという一つの形として送別会で暖かく送り出していただきました。
私は運がよかった。たまたま応募できるアルバイトの中に向いている仕事があったから。
でも世の中自分に向いている仕事についている人って、きっとそう多くないと思います。
そんな人に私の経験をもとにした本エッセイが届きましたら幸いです。
なんだかテーマと題名から大分逸れてしまった気もしますが、本日は以上です。